ローズヒップは、バラ科の植物の実から採れるエキスです。ビタミンCの含有量が高いことで知られていますが、スキンケアに使われるローズヒップエキスの実際の働きは、ビタミンCだけではありません。産地、収穫時期、抽出方法によって成分の構成が変わり、肌への作用も異なります。

ローズヒップエキスの主な成分

ローズヒップエキスには、ビタミンC(アスコルビン酸)のほかに、リコピン、ベータカロテン、ポリフェノール類が含まれています。ただし、ビタミンCは水溶性で熱に弱く、抽出・加工の過程で分解されやすい成分です。化粧品に配合されるローズヒップエキスの多くは、ビタミンCそのものよりも、ポリフェノールや植物性油脂の成分が主な働きをしています。

産地と収穫時期の影響

ローズヒップの成分は、栽培地の気候と収穫時期によって変わります。寒冷地で育ったものは、温暖な地域のものより抗酸化成分が高い傾向があります。収穫は実が完熟した秋が最適で、未熟な状態で収穫すると成分が安定しません。岡山の森田農園では、完熟を確認してから手摘みで収穫しています。この工程が、エキスの品質に直接影響します。

水性エキスと油性エキスの違い

ローズヒップは、水で抽出した水性エキスと、油で抽出した油性エキス(ローズヒップオイル)の2種類があります。水性エキスは化粧水や美容液に、油性エキスはクリームやオイルに使われます。それぞれ異なる成分が抽出されるため、目的に合わせて使い分けることが重要です。Thornblend Lineの化粧水には水性エキスを使用しています。

配合濃度と実際の効果

化粧品に配合されるローズヒップエキスの濃度は、製品によって大きく異なります。成分表示の順番は配合量の多い順ですが、エキス類は一般的に1〜5%程度の配合が多く、それ以上配合しても効果が比例して上がるわけではありません。重要なのは濃度よりも、エキスの品質と他の成分との組み合わせです。

ローズヒップエキスを選ぶ際は、産地と抽出方法の情報が開示されているかどうかを確認することをお勧めします。成分の品質は、最終的な製品の使用感に現れます。